ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
一般に、設計チームはプロトタイプの制作をインタフェースデザイナやソフトウェアエンジニアに一任してしまいます。ところが、彼らの本職は「完璧を目指す」ことなので、プロトタイプであっても一生懸命に作り込んでしまいがちです。何日も徹夜して”完成”させた”労作”がテストでさらしものにされると、それを作ったデザイナやエンジニアは自分自身が批判されているように感じてしまいます。
(略)これは全く無駄な議論です。テストで問題点が見つかるのは当たり前のことです。それも、初期のプロトタイプならば問題は山ほどあって当然です。設計チームは”犯人探し”に時間を費やすのでなく、”解決案の議論”に時間を費やすべきなのです P77