プロデューサーズ―成功したプロジェクトのキーマンたち
僕が最初にインタラクティブという言葉に出会ったのは、1990年頃だったと思います。カナダにインタラクティブエンターテインメントという会社があり、ものすごくよくできた体験型のアトラクションを作っていました。ディズニーランドのスターツアーズのように、宇宙旅行をするというものですが、乗り物に乗るまでに、自分の乗員登録をしたり、ボーディングパスをつくったり、センサーの着いた通路を通ると自分の身長が記載されたりする。本当に双方向体験というか、そこで自分がアクションすることに対して、エンターテインメントとしてフィードバックされる仕組みがすごくよくできていました。それ以来、僕が考えるインタラクティブは、大前提として「リアルな体験が伴ったもの」になったんです。」ウェブに限ったことではなく、広告という枠組みの中で、この「インタラクティブな経験」が、広告の新しい携帯としてものすごく効果的だろうなと考えてきました。 〜 内山光司 P112