バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある
会社(PayPal)全体としては、能力第一主義を標榜していた。地位が下の者でも、上司と論争するのは当然のこととみなされ、説得力のある方が勝つ。そのほか、会議を開くのは奨励されず、なるべく自力で問題を解決すべしとされていた。例外として、シールはときおり従業員全員を集めて、ざっくばらんな報告会を開き、収益、資金回転率、詐欺の発生件数、登録者の伸び率など、業績の現状を包み隠さず明らかにした。 P207