ビジネスで失敗する人の10の法則
フォードがアメリカで第一位の資産家になったのは、自動車を発明したからではないし、大量生産方式を発明したからでもない。大量生産方式の改良を続けて、自動車を生産することに一生をかけたからだ。ヘンリー・フォードが天才だと言えるのは、大量消費市場を直感的に理解していたからだ。コストを引き下げていけば、自動車が金持ちの道楽から大衆の輸送手段に代わることを、当時の誰よりも見抜いていた。そのために、ふたつのリスクをとっている。第一に、自動車一台あたりの利益を圧縮しつづけ、販売台数を増やせるようにした。第二に、一九一四年、自動車組み立て工場の労働者の平均日給が二・五ドル以下であったときに、五ドルという前代未聞の金額を支払うと発表した。 P51
--出典: ビジネスで失敗する人の10の法則
お気に入りにいれた人:0人   お気に入りに追加する