「次世代」というコンセプトは、ほぽあらゆる企業にあてはまる。従来の「よいものを安く」戦略では、業界トップにはまずなれないが、次世代戦略ならそれも可能だ。それでも、多数の企業が今も「よいものを安く」戦略に無駄金を注ぐ。この戦略では、外部と内部とで二段階作戦をとる。外部には、競合製品より品質がよいというイメージを定着させ、内部には、コストダウンのために製造過程の見直しを行うのだ。こうして、競合製品よりも、よりよく安い製品が完成する。
だがそうしている間に、先見の明のある競合相手は、溝の向こう観にしっかりとした上陸拠点
を構築していく。