だから、失敗したのであれば、柔軟性を否定すべきだ。しかし、明確にしておきたい点がある。柔軟性自体に価値があるわけではないことだ。また、柔軟性をいいたてても、気の弱い経営者があれこれ迷うばかりで厳しい決断を下さないときの隠れ蓑にはならない。柔軟性と適応力は、企業の指導者に不可欠な資質であり、管理能力や業務の能力、技術力といった個々の能力を超えるものである。柔軟性とは状況を調べ、必要に応じて、状況の変化にいち早く適応する事であり、つねに深く考えることが不可欠だとわたしは信じている。要するに、ダーウィンがいう適者生存のカギになるのが柔軟性と適応力なのである。 P59
--出典:
ビジネスで失敗する人の10の法則