ここで重要なのは、お客さんが何を期待するかという事だ。「あの男はこういうものが得意らしい」」という知識がなければ、そもそも期待の持ちようがない。だからお客さんに期待を持ってもらうためには、自分の持ち味、ひいては「自分」というものをアピールしなければならない。自分の特徴を相手に知らしめて、初めて相手の興味や期待が引き出せるのだ。それをしないで、外にメニューも出さずに、入ってきたお客さんにいきなり「今夜何を食べたいですか」と聞いてしまうのが、日本的ものづくりだ。 P99
--出典:
人生を決めた15分 創造の1/10000