三四郎 (集英社文庫)
評価 : (4.0点)

夏目漱石の「前期三部作」の一作目です。夏目漱石の作品は大概、広げた風呂敷の畳み方が急で、唐突に終わる印象を受けますが、この作品は比較的きれいに終わっています。ラストの完成された思い人の肖像画を前にする、三四郎と周囲の人間の思いのコントラストが美しいです


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