世界宗教事典 (講談社学術文庫)
評価 : (4.0点)

宗教そのものの歴史は人類の歴史と共に古く先史時代にさかのぼり、そして社会形成に重要な役割を果たしました。本書は各宗教のごとにその宗教の始まりと発展を述べ、最後に現代との関わりを考察するものです。
世界三大宗教はもちろんの事、原始宗教や儒教等、ふと見落としがちな項目についてもカバーしてあり、また所謂「新興宗教」に関する問題点も指摘されていますので、「事典」というよりか「世界宗教学入門」と呼ぶべき内容となっています。本書は序文である通り『日本宗教事典』の姉妹編として作られた為、日本の宗教に関する記述は少なめですが、それでも各宗教の日本への伝播も記されていますので、世界の思想と日本の関係について興味ある方にもお勧めします。


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