十二の嘘と十二の真実 (徳間文庫)
評価 : (4.0点)

あさのあつこと言えば「バッテリー」「THE MANZAI」「テレパシー少女「蘭」」、ノイタミナでアニメ化の「No.6」と、少年少女が主人公の話が多いのかと思ってて、青春寄り、みたいなイメージが正直強かったですが、これは違いました。
どこかの国の后と侍女の話と現代の年老いた女性の話が交錯しながら、語られるのは人間の恐ろしさ。通じて現れる「ツル」の名。これはオカルトチックだから一緒くたにはできないですが、読んでみて浦沢直樹の「MONSTER」を思い出しました。ツルは間違いなくモンスターですな。
怖かったです。でも面白かったー。
読まず嫌いしてたけど、No.6も読んでみようかなぁ。


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