面白いほどよくわかる哲学・思想のすべて―人類が共有する「知」の絶対真理を読み解く (学校で教えない教科書)
評価 : (1.0点)

 「哲学」と「思想」の区分けって色々あって、そんなの人によるでしょどうでもいいよと思うのだけれどそういうわけにもいかない。このように本のタイトルにもなるからである。
 ここでは「思想」はかなり広い意味のようで、宗教にも一章分割いている。たいていの哲学の入門書というのは宗教や中世哲学には立ち入らないので「面白い」のは書いているほうなんじゃないかと首をひねりたくなる。キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教のみならず、仏教、ゾロアスター教、儒教やら朱子学など二ページ程度で紹介されており、しかも人名ばかり多く勢い駆け足になっていて、内容自体それぞれ充実しているとは言い難い。後半には古典経済学まで入っている。
 請け合ってもいいが、入門書としては使えない。


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