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まず、ここで扱われている権威主義というのは、wikiで調べる場合は「権威主義」ではなく「権威主義的パーソナリティ」に書かれている内容のほうになる(文献として紹介されている)。 アイヒマン実験やスタンフォード監獄実験など、有名な実験が多数紹介されており興味深い。アイヒマン実験はスタンレー・ミルグラム『服従の心理』で読めるが、専門書は高いのでそうそう買えない。おれは買ってない。 この本のなかで特に重要と思われるのは、権威主義は誰でも持ちうる(すでに持っている)ということであり、いきおい不安定にならざるを得ない著者自身の立ち位置である。 六章に「権威主義的人物の見分け方」というのがあるが、おそらくこれに一つも当てはまらない人はいないだろう。著者もむろん例外ではなく(自分でもそう書いている)、それをいかに乗り越えるかについてはっきりした答えがない。それは真摯な態度でもあるのかもしれないが、それにしてもいささか頼りない。と、この点に関しては人によって不満が残るかもしれないが、これだけ道具があったら結論くらいは自分(読者)で出したらいいじゃん、とも言える。 扱うテーマがはっきりしておりあまりブレがないので、読みやすいのは間違いない。
まず、ここで扱われている権威主義というのは、wikiで調べる場合は「権威主義」ではなく「権威主義的パーソナリティ」に書かれている内容のほうになる(文献として紹介されている)。
アイヒマン実験やスタンフォード監獄実験など、有名な実験が多数紹介されており興味深い。アイヒマン実験はスタンレー・ミルグラム『服従の心理』で読めるが、専門書は高いのでそうそう買えない。おれは買ってない。
この本のなかで特に重要と思われるのは、権威主義は誰でも持ちうる(すでに持っている)ということであり、いきおい不安定にならざるを得ない著者自身の立ち位置である。
六章に「権威主義的人物の見分け方」というのがあるが、おそらくこれに一つも当てはまらない人はいないだろう。著者もむろん例外ではなく(自分でもそう書いている)、それをいかに乗り越えるかについてはっきりした答えがない。それは真摯な態度でもあるのかもしれないが、それにしてもいささか頼りない。と、この点に関しては人によって不満が残るかもしれないが、これだけ道具があったら結論くらいは自分(読者)で出したらいいじゃん、とも言える。
扱うテーマがはっきりしておりあまりブレがないので、読みやすいのは間違いない。