木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)
評価 : (3.0点)

法隆寺の宮大工の棟梁である著者が、法隆寺・薬師寺の木造建築の真髄を語った一冊。法隆寺は1300年前の建築物だけど、当時の建築技術はちょっと計り知れないな。たとえば、1000年後に自重で沈み込むことを見越して、塔を一尺だけ高く建てておくとか。でも、そういった技術と知識をもった宮大工ももういなくなっちゃうんだろうなあ……。また、本書全体を貫く資本主義というか利益第一主義への警鐘は身に沁みる。自分が今やってる仕事が1000年先まで残るとは到底思えないもんなあ。


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