海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
評価 : (4.0点)

 ポジティブものをもうひとつ。
 ある程度の年齢がいくと脳細胞が減って勉強できなくなる、という話がある。
 脳細胞は常に減っていくのは確かだけれど、加齢によって学習能力が落ちるということはありえないことだという。その節目として三十歳あたりといわれるけども、三十で学習能力に有意な変化が表れるのだとすれば、死ぬまで持たないだろうと。
 加齢によって学習能力に変化が出てくるのは、ある程度の年齢に至るまでに、自分の価値観というものが固まってくるからなのだという。つまりその価値観から外れるものを排除してしまうことが、学習能力の低下であるというわけだ。
 あとはよく寝たほうが勉強になるとか。勉強は寝起きにするのが一番よくて、やったら寝て、整理するのだと。「夢」というのは覚えたものを整理しているんだ、ということを言ってますね。
 ちょっと乗せられちゃうような話が多いですね、なにしろ対談相手が糸井重里ですし。十冊に一冊くらいはこういう本も読んでおきたいものです。


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