ジャーナリズムの可能性 (岩波新書)
評価 : (4.0点)

ネットにおいて「マスゴミ」という言葉が生まれた様に、既存のマスメディアの報道とネットはどうしても対立してしまうようです。
しかし、例え自分がこの様な報道に対して肯定的であろうとも否定的であろうとも、ニュースによる情報は我々にとって身近で重要な情報源である為に、マスメディア及び報道(ジャーナリズム)とは何なのかは必ず知っておかねばなりません。
本書は、「ジャーナリズムの目的は権力の監視である」という筆者の立場に即して、これまで起きてきた報道に関わる事件を批評するものです。その様な内容であるだけに、筆者の思想が色濃く出ていますが、それでもこの書は報道に従事するものばかりでなく、受信者である我々にも、「如何に報道と向き合うのか」を考えるとっかかりとして、この上ない本になるでしょう。


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