イニシエーション・ラブ (文春文庫)
評価 : (3.0点)

【ネタバレ注意】盛大にネタバレしているおそれがあるので、未読の方は絶対にお読みにならないでください!









side-Bの冒頭まで読み進めた時点で、side-Aの内定先と勤務先が違うことから、トリックとしては別人か妄想のどちらかとは思ったけど、終盤までヒントがないので確定が難しかった。でも。性格がかなり違う(side-Aは臆病・慎重・自分に自信がないなのに対し、side-Bは暴力的・大胆・傲慢)ので、大体見当はついたかな。

しかし、最後まで読み通りしてから再読のためにところどころ拾い読みしてみると、細かい描写が伏線になっていて感心する。side-Aやside-Bという章の名前自体がカセットテープ時代にとっては直観的に理解できるギミックになってる。

ともあれ、男性の立場に立つと(特に僕自身はside-Aに近いので)、女の子って怖いなあと思っちゃう……。


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