新規事業がうまくいかない理由
評価 : (5.0点)

新規事業の中で、社内企業にしぼってる本は初めてで面白かった。これまでやって来たことに当てはまる部分も多かった。ただ、必ずしも書かれていることが、今の立場や時代で参考になる訳ではないが、さらっと読めて大事なことがまとまってるという意味では、その違いも含めて再確認できた良い本。特に個人的には、新規事業において、重要なことは解りやすい収益構造とそこが工夫と努力を繰り返すことで、伸びる、且つ自分達の操作範囲に存在していること。が重要だと思っている。その部分はあまりフューチャされず、ミーティングを重ねて、議論し仮説を立ててその中から厳選し、検証していくという話になっていたところは少し今の特にネットビジネスとは違うとは思った。仮説をたてようにも努力しようにも自分たちの操作範囲に無いものをいくら考えて議論しても意味は無く、そこはある程度まで議論したらあとは直感とやってみるでしかなく、数値が伸びることに直接アプローチできること、営業やトラフィックの改善などを地道に徹底的にやるこということが重要だと個人的には思っている。あと、実際の事業例で出て来ている話に関してもアイデア、出来る限り早い動きでの立ち上げ。その後の徹底した営業など地道な努力、失敗から反省、リカバリなど解りやすい流れがどれもあって成功している。という意味では、議論し尽くそう、仮説を徹底的につくって検討しようというだけではないはずなのに、書き方としてそれが伝わってないのもちょっと残念ではあった。
ただ、総じて新規事業、特に社内企業に携わっている人は面白い読む価値があると思います。


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