旅行者の朝食 (文春文庫)
評価 : (4.0点)

筆者の旺盛な食欲に驚かされつつ、高級グルメじゃない庶民的な味について堪能できる一冊。

食の歴史とか国民性とかがテーマなので、グルメ本を想像していると落胆するかも。
それにしても、日本について手厳しい米原氏が、食については”超日本人”だったという新しい発見があった。

私が一番気になったのは「ハルヴァ」というお菓子。簡単に言えばナッツ入りのソフトキャンディーみたいなものか。筆者が子どものころに一度食べたきり、探しまわってもなかなかたどりつけなかった幻のお菓子らしい。どうやらイスラム圏が発祥で、缶に入っていて、ものすごい技術が必要なお菓子である…ということはわかったが、どこにあるんだ~食べたい~と気になってしょうがなかった。


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