どちらかと言えばそれまで親しんでいたのは密室物が多く、トラベルミステリーに代表されるアリバイ物は避けていた節がありまして。そんな中半信半疑で読んだのがこれ。

しかしラストはもう半泣きでした（いろんな意味で）（笑）
有栖川さんって振り幅広すぎだと思った。

何年振りの再読か忘れるくらい時間がたってるけど、変わらず大好きな１作です。

元は子供さん向けのシリーズ用に書かれたものなんだよね、これ。
だから最初から過度な期待はしてなかったけど。まぁこんなもんでしょう。
現役の小学生が読んだら
衝撃受けて、他のジュブナイルミステリーをむさぼり読んでしまうようになるかも知れませんね。

久しぶりに再読して、吹き出したｗ
一見ハードボイルドなんだけど
読み進むにつれてどんどん違うものになっていくー！
普段から我孫子さんの作るものとか発する言葉に慣れている方にはおすすめしますが、その他なら間違いなく目が点になると思います。

リーマン、オヤジ好きには推せるが、その他カワイイ好き嗜好の方はやめときなさいｗ俺はこの人の色気ある絵柄と台詞回しが好きなんです。受が受け受けしくないし。あぁだから、俺は腐女子じゃないってば･･･説得力ないか。

新しい本棚を買った。一番最初に入れた本がこれ。

ふたりの発言集で、特に恋愛に限った短い言葉の羅列なんだけど。

こんな風に凛として生きていけたらいい。
まっすぐ過ぎて心配になるが、このひとたちはこれを貫いたんだよなぁ。

ただ憧れる。

時々思い出してはパラパラめくる。そして気がついたら泣いている。

この本は俺の「好き」だと言う気持ちを否定しない。むしろこの理不尽な思いを肯定してくれる。

俺は迷わないで良いらしい（苦笑）

大切な１冊。