読後が爽やか。確かに上手く行き過ぎではあるけれど、ネガティブな要素が気づきと努力によってクリアされていく。そういう気持ちの積み重ねが周囲も変えていく。性善説なおとぎ話は、きっとあるんじゃないだろうかと信じたい気持ちになる。

わゆるウラシマ効果（トップをねらえ!的な）が主軸となり、年齢も空間も、ほとんどが障害とならくなった時代の切ないラブストーリー（と言ってもいいでしょう！）アニメが先行？のようですが、私はこのマンガの方が好き、です。

うどん食べたい！
お腹すいちゃうから★マイナス１！

にゃんにゃんというとどうしてもいかがわしい想像しちゃうお年頃ですが、猫がいっぱいいる長屋の風景。猫がなにをするというわけではなく、日常の折節、生き死にとともに猫がいる、そんな連作短編集。
宇江佐さんのは登場人物たちが身近な感じで、読みやすいんですね。

優しくて爽やかでほんのり切ない作風は時代とテーマが変わっても変わらず。今回は夫婦たちの物語。こんな結婚ならしたいなぁ、と思える作品が並んでいます。

個性豊かな老眼紳士たちが働くレストランと、ちょっと葛藤を抱えた母娘。
淡々とした絵柄から広がる情感が、なんか、いい。
ヒロインとクラウディオの関係に、ちょっと「娚の一生」を思い出したりして。
年の差恋愛モノ、って好きです。

そこそこ早読みなのと、ライトノベルテイストな文体とキャラ設定が読みやすく２時間で一気に読了。面白い！しっかりした世界観に引き込まれる。「華氏451度」に通じる、本を、図書館を愛するなら一読する価値のある作品。こんな時代になりませんように！
その後かなりメディアミックスされてたりシリーズ展開されてる模様なので、追っかけるかどうかは検討中。