フロイト―その思想と生涯 (講談社現代新書 383)
評価・詳細レビュー
Simeji_Dali
49 册
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40 件
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11 件
(4.0点)
精神分析の流れは様々な形で現代思想にも続いています。本書は、その様な精神分析を扱った本の中で最もわかりやすいものの一つです。
この本自体は伝記作家であるラッシェル・ベイカーが著したフロイトの伝記ですが、同時に精神分析の内容にも触れています。なので決して専門家が書いた本ではないのですが、「まえがき」を読みますと精神分析家である宮城音弥が不適当な表現を訂正しながら翻訳を行ったと言う事なので、精神分析の記述に関しても信頼は出来ると思います。
この本自体は伝記作家であるラッシェル・ベイカーが著したフロイトの伝記ですが、同時に精神分析の内容にも触れています。なので決して専門家が書いた本ではないのですが、「まえがき」を読みますと精神分析家である宮城音弥が不適当な表現を訂正しながら翻訳を行ったと言う事なので、精神分析の記述に関しても信頼は出来ると思います。
引用
科学としての心理学は数学、物理、化学と同じはずであるが、具体的な人間心理を扱う分野に入り込めば入り込むほど、その学説は提唱者の性格と生活とに密接な関係をもってくる。とくに、精神分析の理論はフロイト自信を離れては考えられない。
たとえば、フロイトは男の子が父を憎んで母を愛する傾向をもつこと、この傾向が心のなかにエディプス・コンプレックスとして存続していることを主張したが、このような考えの由来はフロイトの伝記を読んで始めて了解しうるであろう。-宮城音弥「まえがき」p.3-4-
たとえば、フロイトは男の子が父を憎んで母を愛する傾向をもつこと、この傾向が心のなかにエディプス・コンプレックスとして存続していることを主張したが、このような考えの由来はフロイトの伝記を読んで始めて了解しうるであろう。-宮城音弥「まえがき」p.3-4-
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