すベてがFになる (講談社文庫)

著者
出版者
講談社
価格
¥770

つぶやき

これは好き。このシリーズの中でも最もよい1冊。ネタの一部はわかりやすいが、キャラの魅力もあり問題なし。
トリックは面白い.
が、登場人物が論理的過ぎて感情移入できなかった.
没入感も薄く読後感も微妙.
理系の人には楽しいのかも.
森博嗣「S&Mシリーズ」。1作目の「すべてがFになる」は大分前に読んだが、伊坂、東野など一通り読んだら、また森博嗣の作品が読みたくなった。7作目の「夏のレプリカ」は、6作目の「幻惑の死と使途」と同時期に起こった為、2作は絶妙に交錯し合うってとこが面白い。犀川先生がかなり好き!

評価・詳細レビュー

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(5.0点)
 再々々読くらい。
 解説で瀬名秀明が『森の作品では、極めて興味深いことに、認識やリアリティを問われるのは作中の名探偵ではなく私たち読者のほうなのだ。』と言っているがまさにそれで、キャラクタの思考も、ミステリとして言うなら「動機」も、すべてが新鮮。
 「理系ミステリ」なんじゃなくて、「それまでの常識に従うのをやめたミステリ」なのかなと思う。
 これを読み始めた時、真賀田研究所のシステムが面白くて、「リアルとヴァーチャル」についてTwitterでいろいろ考えていた。俺は、リアル側の人間だなぁと思った。

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引用

「思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ」
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森愽嗣 小説
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人はどんどん遠くにいってしまうわ。
何故、そんなに離れて、遠ざかっていこうとするのかしら?
ピストルの弾が届かない距離まで離れようというのかしら?
目の前にいると相手を殺してしまうからなの?
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