絶対音感にまつわる理論的な側面より、利害関係がある人々の行動に焦点が当たっているのが興味深い。
我が子に絶対音感をつけさせるために、おしりひっぱたいてでもお稽古に連れて行くべきかどうか？直接の回答はないが、問題提起としては十分であろう。

　ちょっともったりしているというか、もう少しシェイプアップできなかったななあという気はします。
　内容はおもしろいですよ。たとえば戦時中、絶対音感を戦争に活用できないかという教育があったというんですね。エンジン音を聴いてどんな飛行機（爆撃機）が飛んでいるか、どの程度の高さを飛んでいるかを聴いて判断できるようにはできないかということを本気でやっていたと。他にも専門的な内容なんかもちょっとあったり、盛りだくさんすぎてもったりしているんですが、そういうのが好きな人は読んだらいいんじゃないのかな。４００ページ近くあります。
　そういえば友人に電車を聴き分けられるやつがいるんだけど、あいつ絶対音感なのかなあ。