八日目の蝉

つぶやき

飛行機の中でなんとなく観た映画が良かった。ので、原作も読んでみたい。
子供を産んでスグの育休中に、子供を抱っこしながら読んだ思い出が。映画も見てみたい。
角田さんの小説で一番衝撃的だった。

評価・詳細レビュー

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去年からぜひ読みたい本でした。

赤ちゃんを誘拐するところから物語は始まるんですけど、逃げて、逃げて、、
途中からなんの違和感もなくどこにでもいそうな母と子でした。

物語のなかに自然と引き込まれて、登場人物はもちろん風景、光、風や匂いまでも感じ取れたような気がします。
ずっと土の中にて、外に出てきたと思ったら七日間で死んでしまう蝉…

もし八日目があったら、辛いだろうか…、幸せだろうか…

人それぞれ、人には言えない過去がある…
人それぞれ、思い描いていたとは違う未来がある…

そのことについて周りの人を恨んだり、環境が悪かったと悔やんだりしてしまいがちですが、そうではなく
しっかりと向き合い許すことが大事なんだなと深く心に思いました。
この本に出会い、そしてラストに出会ってそう思えるようになりました。

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引用

『前に、死ねなかった蝉の話をしたの、あんた覚えてる?
七日で死ぬよりも、八日目に生き残った蝉のほうがかなしいって、あんたは言ったよね。
私もずっとそう思ってたけど』

千草は静かに言葉をつなぐ。

『それは違うかもね。
八日目の蝉は、ほかの蝉には見られなかったものを見られるんだから。
見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと、私は思うよ』

秋に千草と見上げた公園の木を思いだした。

闇にすっと立っていた木に、息をひそめる蝉をさがしたことを思いだした。
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