八日目の蝉

(5.0点)
去年からぜひ読みたい本でした。

赤ちゃんを誘拐するところから物語は始まるんですけど、逃げて、逃げて、、
途中からなんの違和感もなくどこにでもいそうな母と子でした。

物語のなかに自然と引き込まれて、登場人物はもちろん風景、光、風や匂いまでも感じ取れたような気がします。
ずっと土の中にて、外に出てきたと思ったら七日間で死んでしまう蝉…

もし八日目があったら、辛いだろうか…、幸せだろうか…

人それぞれ、人には言えない過去がある…
人それぞれ、思い描いていたとは違う未来がある…

そのことについて周りの人を恨んだり、環境が悪かったと悔やんだりしてしまいがちですが、そうではなく
しっかりと向き合い許すことが大事なんだなと深く心に思いました。
この本に出会い、そしてラストに出会ってそう思えるようになりました。

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小豆島に行ったので、今更ながら読んでます。

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