戦略フレームワークの思考法
○「思いつき思考」ではなく 「フレームワーク思考」をしよう
フレームワークとは、「物事を認知して思考するための枠組み・切り口こと」である。 フレームワーク事態が「答え」ののではなく、考える際の「プロセス」であることに留意 する必要がある。
考える道具(シンキングツール)として問題解決の効率化に役立つだけでなく、 伝える道具(コミュニケーションツール)として合意形成を行なうのにも寄与する
コンサルタントの問題解決ステップごとにフレームワークが活用されており、これは コンサルタントに限らず、広いビジネスパーソンにも活用可能なことである。
フレームワークは多種多様であるが、実は3つの思考パターンに基づいている。
3大思考パターン
①並列化思考:要素を並列において考える
②時系列化思考:要素を時間の流れで分解して考える
③二次元化思考:2軸で考える
○ルールがないなかで網羅性を 実現するための”並列化”
並列化思考は、制約なく要素を挙げることができるだけに、かえってMECE的な網羅性に欠けることもある
それを補完すてフレームワークとして認知させるためには、いくつかの要件を満たす必要があり、それらを満たしたものが、有名なフレームワークの数々である
PESTでマクロ環境を分析する
企業を取り巻く世のトレンドとしての環境を「マクロ環境」といいます。
これを分析するフレームワークとしてPEST分析が有名です。
政治的環境(Political)
経済的環境(Economic)
社会的環境(Sociological)
技術的環境(Texhnological)
の4つの側面からマクロ環境を分析します。
経営戦略論の理論背景となった「SCPモデル」
業界構造(Structure):・競合企業数、参入障壁 等
企業行動(Conduct):設備投資、商品差別化、価格政策 等
業績(Performance):業界平均以上、業界平均、業界平均以下
業界分析の「5F」で自社を客観視することができる
「5つの競争要因」
競合相手:ライバル関係
供給業者:売り手の交渉力
買い手:買い手の交渉力
参入企業:新規参入の脅威
代替品:代替品の脅威
3C分析は内外要因を統合する際に活かす
自社の認識をあらたにするきっかけとなるSWOT分析
マーケティングのフレームワークは4Pから4Cへ
差別化を図るための基本競争戦略とブルーオーシャン戦略
階層構造がある場合に使うタテの並列化とは?
○流れ」のなかで気づきを 与える”時系列化”
時系列化思考の実践① 人間行動の流れで考える
マーケティングで活用されつ「AIDMA」と「AISAS」
時系列化思考の実践② 事業活動の流れで考える
PDSとPDCAはマネジメントサイクルの基本
事業活動を具体的に分解したバリューチェーン
TOCは生産プロセス全体を効率化する生産管理手法
時系列化思考の実践③ ライフサイクルで考える
”人生の一生”としてライフサイクルを考える「発達8段階」
”商品の一生”を考える「商品ライフサイクル」
○2軸の意味を吟味して使う ”二次元化”
二次元化思想を活かすための3つのポイントを知る
留意点① 2軸の独立性
留意点② 軸の連続性
留意点③ 軸の定量性
連続軸の場合、さらに「それが定量軸か、定性軸か」を考える必要があります
二次元化思考の実践① ポジショニング(位置づけ)を考える
商品特性のポジショニング
対象顧客のポジショニング
二元化思考の実践② ポートフォリオで事業間の関係を考える
PPMはポートフォリオの”基本”だが…
「商品-市場マトリックス」で新分野進出を考える
客観性を求めるならば「業績指標マトリックス」
二次元化思考の実践③ リサーチで関係性を発見する
累積生産量と単位コストの関係を示す「経験曲線」
集中特化と高収益の関係を示す「V字カーブ効果」
◆“思いつき”のフレームワークの誤使用は「思考停止」を引き起こす
「仮説思考」や「ロジカルシンキング」という用語が一般的になったのにともない、「フレームワーク」という言葉の認知度も高くなりました。その一方で、「フレームワークにあてはめること自体が“答え”」という、間違った認識も広がっています。フレームワークはあくまで考えるための道具であり、そこからさらに問題解決方法を導き出さなくてはなりません。
◆3つのパターンの“組合せ”で自由自在にフレームワークが使いこなせる!
3Cやバリューチェーン、SWOTなど多くのフレームワークが存在しますが、実は“並列化”“時系列化”“二次元化”という3パターンに分けられます。本書はこれら3パターンのフレームワークをどう使いこなし、どう問題解決していくかを具体例を交えて解説します。「最近フレームワークを知った」「フレームワークをなんとなく知っている」という初心者の方はもちろん、これからコンサルタントをめざす方にもお勧めです。
◆「提言する」+「協働作業」が新しいフレームワークの使い方
フレームワークを説明したこれまでの書籍は、「どのように相手に“提言”するか?」という内容のものがほとんどでした。しかし、コンサルティングの現場では“顧客を巻き込む協働作業を円滑にする道具”として、フレームワークが利用されるようになりました。本書では、このような“協働作業型”フレームワークの使い方を説明したうえで、よりレベルの高い提言を可能にするノウハウも紹介します。
◆各フレームワークのメリット・デメリット、ベテランコンサルタントが鍛え上げた実践法も解説
フレームワークは万能といわれることもありますが、それぞれのメリットとデメリットを知ったうえで使い分けると高い効果を得ることができます。本書は「実は7Sは使いにくいが、権威づけに有効」「3Cは内部要因と外部要因を統合する際に使える」「二次元化マトリックスはコンサルタントっぽくてカッコいいが、初心者が使うと失敗しやすい」等、類書ではあまり触れられていないフレームワークの具体的な使い方を解説します。
◆大企業だけではなく、ベンチャー・中小企業でも活用できる!
フレームワークといえば「大企業向き」という声もありますが、著者は本書に出てくるような中小・ベンチャー企業を成長させた数多くの実績があり、どのような企業でも活用できる実践的な内容です。もちろん、他事業を手がける大手企業での事業戦略策定にも活用できます。
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