友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学

(5.0点)
著者はオックスフォード大学の認知・進化人類学研究所所長であり、進化人類学教授でもあるロビン・ダンバー氏。この書がなぜ、どのようにして書かれることになったのかは、謝辞を見てみることにしよう。

本書のもとになったのは、週刊誌「ニュー・サイエンティスト」および日刊紙「スコッツマン」に書いたポピュラー・サイエンス系の記事(前者は1994〜2006年、後者は2005〜2008年まで)だ。それらを一冊にまとめるにあたって、私が心がけたことがある。行動、とくに人間の行動を進化面から探る研究は、10年ほど前から驚くべき成果を次々とあげている。その興奮とおもしろさを少しでも伝えたいーそれが私のねらいだった。 - 謝辞より引用

内容は20章に分かれており、男と女、血縁、人類の起源、進化と想像などから、宗教、健康・知性、芸術などに及び、どの章からでも読み始めることができる。私が登録した引用を見てもらうと、どういう本かイメージがつかめるかも知れない。科学的な読み物や知的好奇心を満たしたい人には、是非楽しめること間違いない一冊。

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