「読み」の整理学 (ちくま文庫)
評価 : (3.0点)

 小林秀雄の言ったことにしげひこは真っ向から反対する。まあ小林秀雄を意識しているのかどうかはわからないけど、「読めるということと、理解するということが別々であるのが日本語である」ということを言っている。「日本語」というのは「言文一致運動」とかませて述べていることなので適当な印象だけではない。
 で、新しい「読みの理論」が必要なのだという。『本を読む本』はしげひこが翻訳しているんだけど、この本はあれをすごくやさしくしたような感じ。でもこれ読むなら『思考の整理学』を読んだほうがいいような気もするな。けっこう同じこと書くからねえこの人は。


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