モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

つぶやき

モチベーションとは何かを問うてる本。この本によると、金銭的な報酬というのは、長期的な視点で見ると、何の意味もないらしい。wikipediaがフリーでなぜここまでのものになったかという考察も面白かった。結構おススメです。
所謂フロー状態(集中力)をいかにして持続させるかを書いた書籍。

評価・詳細レビュー

(5.0点)

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(5.0点)
当たり前のことを再確認させてくれる本。ヒトがやる気を起こすとき、そのヒトの中でどのようなココロの葛藤があるか。それを教えてくれる。またそれが自分にも当てはまっていることにも気付く。

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(4.0点)

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引用

P.104

 つまり、非ルーチンで創造的な仕事への報酬を、「思いがけない」予期せぬ報酬に制限すれば危険水域に入り込むおそれは少ないということだ。さらに、次の「二つのガイドライン」に従えば、もっと効果的に実践できるだろう。
 一つは、具体的でない報酬を検討することだ。賞賛やポジティブなフィードバックは、金銭や商品よりもずっと害が少ない。デシの当初の実験や、それ以降の調査に関する分析から、「ポジティブなフィードバックは、内発的動機づけを高める効果がある」と判明している。したがって、デザインチームが人目をひくポスターを制作したら、オフィスへ足を運び、こう伝えればいいだろう。「すごいじゃないか!今回のポスターの出来は実に素晴らしいよ。イベントの集客に大きな役割を果たすにちがいない。ご苦労さま。ありがとう」。取るに足らない、単純な言葉に聞こえるかもしれないが、大きな効果があるはずだ。
 二つ目は、有効な情報を与えることだ。外発的な動機づけは、創造性を損ないかねないものの、「情報(※ 注:ルビはフィードバック)や可能性を与える動機づけは、(創造性に)好影響をもたらす」と、アマビルは気づいた。戦場では、誰もが自分の仕事ぶりに対する評価を知りたいと思っているものだ。だがその情報が、無言のうちに相手の行為を操作しようと意図したものではない場合に限る。だから、デザインチームにこう言ってはいけない。「ポスターの出来は素晴らしかった。まさにわたしが依頼したとおりに仕上げてくれた」。代わりに、彼らの仕事に関する有意義な情報を与える。具体的なこと(たとえば「色使いがよかった」)にフィードバックの焦点を合わせるほど、また、特定の結果を達成したことよりも、努力(「あれはたいへんだったんじゃない?」)や構想(「あの構図にはしびれたね!」)に関する賞賛が多いほど、効果的になる。
 要するに、クリエイティブで右脳的な、ヒューリスティックな仕事に対して「条件つき」の報酬を与えると、あなたの立場がおぼつかなくなる。結果に対する「思いがけない」報酬を用いるほうがよい。賞賛やフィードバック、有益な情報を与えるのなら、なおさらよい(このアプローチを視覚的に描いた、次ページのフローチャートを参照してほしい)。
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P.92

問題を解いたらお小遣いを与えられる子どもは、簡単な問題を選択しがちになり、学習効果が上がらない。短期的な達成に報酬を与えれば、長期的な学習能力の向上は考慮されなくなるのである。
 外的な報酬が重要視される環境では、多くの人は報酬が得られる局面までしか働かない。それ以上は働かなくなる。たとえば本を三冊読めば商品がもらえるのなら、多くの生徒は四冊目の本を手に取りはしないだろう。ましてや、生涯にわたる読書の習慣など身につくはずがない ー ちょうど、四半期の業績目標を達成した幹部が、それ以上の利益追求に興味を失い、会社の長期的な健全性についてじっくり考えたりはしないように。
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P.88

お小遣いで釣って息子にゴミを捨てさせる ー するとほぼ確実に、その子はもう二度と、お小遣いなしではゴミを出さなくなるだろう。最初の金額のもたらした興奮が冷めてきたら、相手を従わせるために、やがてその額を増やさざるをえなくなる。
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