skyscraper7
ライブラリ 126 册 | 詳細レビュー 21 件 | 引用 1
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オレたち花のバブル組 (文春文庫)
評価 : (5.0点)
蒼龍 (文春文庫)
評価 : (4.0点)
地下鉄に乗って (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

地下鉄の出口へ向かうと昔へタイムスリップ。終戦直後、戦前の銀座で主人公とその彼女が遭遇したものは・・・。ロマンチックさを感じる一方、その時代時代を懸命に生き抜く人間の姿が生々しく描かれており、不思議なモダニズム感覚をおぼえた。傑作。
(メモ)銀座松屋や和光、TOKYO PX(米兵向けPX)。購入するにはGIカードとドルが必要だった。


銀しゃり[文庫] (小学館文庫)
評価 : (4.5点)

江戸時代の鮨職人、新吉の物語。江戸っ子の心意気がすばらしく、この時代に生きてみたいと思わせるほど魅力的な世界が描かれている。
一方で武家を守るために幕府が行った棄捐令<きえんれい>(債権者である札差に対し債権を放棄させる)などの経済事情を知ることもできた。ひどい話だが。ハゲタカもびっくりだぜい。

新吉とおけいちゃんが毎朝丹精こめて作る柿鮨、食べてみたいなあ。絶対うまいでしょ。


流星ワゴン (講談社文庫)
評価 : (4.0点)

この話は時間が進まない。夫婦というのは子供ができると時間の経過が早くなっていく感じがするのは否めない。もうこんなに。
印象的だった言葉。
家族にとって分かれ道はたくさんあるが、その時は何も気づかない。気づかないまま不意に結果だけが目の前に突きつけられる・・・。
今、読んでみてよかったのかな。

斎藤美奈子さんの解説のなかで述べられている「父親らしさ」はイイ。フランスの社会史家エリザベート・バダンテールの社会論「XY-男とは何か」、全く知らなかった。


ハゲタカ2(下) (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

二つの企業の買収話だが、絡み合っている、全てが。登場する企業が想像できるから面白い。今回の鷲津は、テレビに出演したり、政界に手を回すなど前作よりも世間に姿を晒す。より人間味が増し、勝利に突き進む執念は前作にも劣らず。そして情報はしっかりと握っている。傑作。


ハゲタカ2(上) (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

二つの企業の買収話だが、絡み合っている、全てが。登場する企業が想像できるから面白い。今作の鷲津は、テレビに出演したり、政界に手を回すなど前作よりも世間に姿を晒す。より人間味が増し、勝利に突き進む執念は前作にも劣らず。そして情報はしっかりと握っている。傑作。


ハゲタカ(下) (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

厳密に言うと「ハゲタカ」という鳥はいないらしい。ハゲワシ(Old World vulture)はいる。イヌワシは、英名Golden Eagle。
ゴールデンイーグル鷲津のカッコよさが際立つ。狙った獲物は、どんな優良企業でも買収するビジネスセンスはもちろん、美しい女性の心を鷲づかみにする男らしさとプロピアニストの腕前。日本を買いたたく鷲津の魅力にしばらく虜になりそうだ。ところで、新渡戸稲造「武士道」とドアーズの「ジエンド」、この二つの詩が交じり合うとは想像もしなかった。日本人鷲津とはそういう男なのだろう。傑作。


ハゲタカ(上) (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

厳密に言うと「ハゲタカ」という鳥はいないらしい。ハゲワシ(Old World vulture)はいる。イヌワシは、英名Golden Eagle。
ゴールデンイーグル鷲津のカッコよさが際立つ。狙った獲物は、どんな優良企業でも買収するビジネスセンスはもちろん、美しい女性の心を鷲づかみにする男らしさとプロピアニストの腕前。日本を買いたたく鷲津の魅力にしばらく虜になりそうだ。ところで、新渡戸稲造「武士道」とドアーズの「ジエンド」、この二つの詩が交じり合うとは想像もしなかった。日本人鷲津とはそういう男なのだろう。傑作。


あかね空 (文春文庫)
評価 : (5.0点)

読みごたえのある時代小説。傑作。
ある豆腐やのお話。京都の柔らかい豆腐が、果たして江戸で通用するのか。一人江戸に出て勝負を挑む若き京の豆腐職人・・・。だが、粛清が進む江戸の中で一つの店を切り盛りしていく前に立ちはだかる多くの壁が家族の関係を揺るがす。若いときは明るく気さくな奥さん、おふみさんが、たて続けに起こる両親の不幸によって心身的に変わっていく姿。身につまされる場面も多い。長男への寵愛具合は、母親とはそういうものという同情とやりすぎだろうという非難の感情が自分の中でぐつぐつと渦巻く。
家族みんな様々な立場あれ、一体となった時のパワーは何よりも強いものとなる、そんなことが印象に残る物語だった。


オレたちバブル入行組 (文春文庫)
評価 : (4.5点)

銀行というところは、人事が全てだ・・・、と最終章に書き綴ってある。
銀行員でなくともサラリーマンにとってリアルすぎて、つられて胃の痛くなる場面が多々。しかし、池井戸さんはこの話でも決して裏切らない、スカッとさせてくれた。
「オレたちバブル入行組」というライトなタイトルにはそぐわないハードな内容、傑作。


グラスホッパー (角川文庫)
評価 : (4.5点)

3タイプの殺し屋の交錯、面白いこと思いつくものだ。発想力すごい。そして伊坂さんの小説に登場する奥さんって皆、強気で魅力的。
それはそうとブライアン・ジョーンズがストーンズにいたのって、荒井注がドリフターズにいたくらいのイメージかな???


歪笑小説 (集英社文庫)
評価 : (4.0点)

東野圭吾だから書けるであろう出版業界の面白エピソードがズラリ。どこまで現実に近いか分からないが、作家も編集者もとても個性が豊かであり、また激務をこなしていることは察せられる。
登場する編集者がつまらない、面白くない、ギャグ小説だという熱海圭介「撃鉄のポエム」は、ぜひ読んでみたいなあ、東野さん。


鉄の骨 (講談社文庫)
評価 : (5.0点)

池井戸潤の企業モノは、熱くて好きだ。
談合の天皇・三橋と策士・尾形、この二人はゼネコン業界の象徴のような存在なのか。なぜ談合はなくならないのかという作者が掲げたテーマに真っ向から立ち向かう熱き若きサラリーマン平太。彼が皆に可愛がられ、成長していく姿が実に頼もしい。傑作。


空中ブランコ (文春文庫)
評価 : (4.5点)

誰もが人には言えない悩みを抱えて生きている。そんな悩みを伊良部先生とマユミちゃんにならさらけ出してもいいって思うだろうけど、注射打つ時に鼻をふくらませて凝視するのだけは勘弁してほしい(笑)。中でも「義父のヅラ」は、思わず吹き出してしまった。面白い。


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
評価 : (4.0点)

死んだ子どもが蜘蛛になって登場した時、カフカの変身が頭をよぎったのだが。全然違うおはなし。
登場する人物がそれぞれ異様な雰囲気を放っており、ホラー感覚で読める。最後に向かって妙に覚醒していく主人公の少年、まともなようでまともでない不気味さ。少年がこちらを向いてニヤッとする、オーメンのような結末。怪談。


血涙(下) (PHP文庫)
評価 : (5.0点)

泣ける。傑作。燕雲十六州を巡る宋と遼の遺恨を和平交渉でまとめあげようとする文官の工作の中、楊家軍と耶律休哥軍が真正面から激突するクライマックス。戦うことを運命づけられた漢、四郎と六郎の激越の剣闘に涙せずにいられない。豊穣な宋と荒涼な遼の対比が細かく描かれているが、同時にそこから戦いにおける兵糧が及ぼす民への影響と兵站の重大さが印象深い。周りの国から食料や原材料の補給を止められた時、今の国はどれだけの年月を凌げるのかなどと考えてしまった。


血涙(上) (PHP文庫)
評価 : (4.5点)

時代は十世紀末の中国、燕雲十六州を押さえた遼とその奪回を目論む宋が激しい攻防を繰り広げていた・・・。
ああ四郎、なんという過酷な運命。失われた記憶がよみがえった今、血涙が流れる。下巻は、いかに。


鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)
評価 : (5.0点)

短編8つ、全部いい。泣ける。最近年で涙腺が緩んだせいもあるのかもしれないが、短編に涙したのは、あまり記憶がない。泣きたい時に、また読もう。生きている時に伝えられなかった言葉を感じられる、そんな奇蹟があってもいいような気がする。自分も文字にして残しておこうと思う。


ながい坂 (下巻) (新潮文庫)
評価 : (4.5点)

主水正、最後の場面は三十八歳。八歳の時に受けた屈辱から三十年、遂に登城する。
「ここは坂だったのか」気づいてみれば自分の三十八年も終わってしまった。
それだけにちょうどこの本に出会ったことは何とも感慨深いではないか。


ながい坂 (上巻) (新潮文庫)
評価 : (4.5点)
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
評価 : (4.5点)

何かの特殊能力を持った過激派チームのお話って好きだ。特攻野郎Aチームとかオーシャンズ、ルパン3世とか。一番お気に入りがサイボーグ009だったりするのだが。ここに登場する強盗さんも一人ひとりがなかなかのきれ者ばかり、プロ。
頭に残った音楽は、Lee MorganとシューベルトのAve Maria。いいね。
「オーデュボンの祈り」を描くのに2年かかったという話が、解説にあり。書き直しの連続、これだけ面白い小説を書くために。素晴らしい。


果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)
評価 : (4.5点)

傑作。
キャリア警察官、竜崎。彼の自分の信念を貫き通す生き様が大好きだ。
「俺はいつも揺れ動いているよ。ただ迷ったときに、原則を大切にしようと努力しているだけだ。」
言動と行動が一致する。まわりが徐々に彼に惹かれていくのは当然。
そして竜崎の奥さんが病室のベッドで、見舞いに立ち寄った竜崎に放った言葉に強く胸を打たれた。
「家のことはあたしに任せる。あなたは国の仕事をする。いつもそう言ってたわね。」「よろしい。国のために働きなさい。」奥さんもまた強い信念を持った素晴らしい人だ。


砂漠 (新潮文庫)
評価 : (5.0点)
白銀ジャック (実業之日本社文庫)
評価 : (4.5点)
「失敗学」事件簿 あの失敗から何を学ぶか (小学館文庫)
評価 : (4.0点)
サンクチュアリ (新潮文庫)
評価 : (5.0点)
現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件
評価 : (4.5点)
計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話
評価 : (5.0点)
ジョン・レノンを信じるな (小学館文庫)
評価 : (3.0点)
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